教師の使い方

「〇〇と、教師は企業社会においては、役に立たない」という言葉を耳にすることがある。

まぁ確かに…、学校を卒業して、一度も会社経験もせずに、すぐに学校社会に戻るというこの就業環境からすると、そのように評されても仕方のないことかもしれない。

しかし、クラス経営をうまくこなしている教師は、一般企業においては、組織運営において最も頼りにできる人財ではないだろうか。

昨今、企業内における組織運営に多くの問題点を抱えている企業は少なくない。社員のやる気を喚起できない組織、何となく組織内行動がしっくりこない企業もあるだろう。

そのような症状は、学校では日常茶飯事である。ましてや、明確な目的や目標を持っている会社とは違い、全く白紙の状態から、全く違う目的や目標をもった生徒・学生の集団をランダムに集められた派生集団としてのクラスの運営をすべて任されているのが教員という仕事である。

少し想像してほしい。利益獲得のために社員一丸となり、ノルマ達成のために猛進している企業内組織があっても、学校のクラスの様な組織が存在しているとは思えない(学校主導による超受験神学校や、超スポーツ推進校は除いて)。

学校におけるクラス環境において、個々の充足感とクラス集団の充足感をある程度満たしている教師は、組織運営において問題を抱えている企業にとっては、まぎれもなく、最も頼りになる人財といえるのではないだろうか。